メイドのお仕事
「どうゆう事!?二人が付き合ってるなんてっ!!」
噂ってすげぇな。こんなに早く広まるものなのか。
俺も葉凪も何も言ってないのに。
「るせーな、どうせお前らこうなるって分かってたんだろ?」
「分かってた分、倍むかつくんだ」
「やだよー葉凪は僕のものなのに!」
祐樹は本当に要注意人物だな、ブラックリスト入りだな。
「とにかく!これより…『美優とその他への復讐計画』を話し合う」
さっさと本題に入ろう。
俺たちは輪になって、会議が始まった。
「やっぱ消すのが一番じゃね?」
「利琥!そんな物騒な事言わないで!!」
言った瞬間、葉凪に怒られた。
だったら他に案があるのか?
……いや、俺たちのちっぽけな頭じゃ思いつかないな。
面倒になってごろんと寝転がった時だった。
「みんな久しぶり!」
この声…間違いない。
「てめぇ…何しにきた」
図太い女だな。
「もう止めようと思って!何か、くだらないし」
「は?」
「安心してよ、もう何もしないから」