メイドのお仕事


お仕置きタイムだ、葉凪。


つーかちょっと前に空き教室で春樹に邪魔されてから、ずっとムラムラしてんだ。





「おいで、葉凪」


今すぐ、壊れるくらい抱き締めたい。



「駄目だよ利琥、今回はっ!」

「あ?てめぇは黙ってろ、泣き虫が」



邪魔するな。


「葉凪だって怖がってるじゃーんっ!」




怖がってる?


「…利琥」



そんな挑発的な目で俺を見つめて、艶のある声で俺を呼ぶくせに。

我慢、しろと?



「ちっ」



―――チュッ



「今日は我慢する」





我慢するのは、これが最後だ。



…畜生。





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