メイドのお仕事
「ちょっとー、むかつくんですけど」
傍で祐樹達がブーイング。
ごめん…、でも。
「り、く」
「ん?」
利琥が私を見つめる、この瞬間が大好き。
「好き、だよ?」
「…そんな顔すんな、止まんなくなる」
「止めてよ、葉凪ー!」
「葉凪が汚れる…葉凪が…俺の葉凪が…」
「うっせーな、嫉妬してんなよ。あと葉凪は俺のだし」
この日常がすっごく心地良い。
でもね?
やっぱり幸せって長くは続かないみたい。
そう気付くのは…。
もう少し後の事。
今は、この幸せのかみ締める。
神様。
こんなの、残酷すぎるよ。