メイドのお仕事
◆利琥◆
俺は朝、いつも真っ先に葉凪を見つける。
いつもの事。
でも、今日は何か違くって。
感情が…高ぶって。
「おはよ、葉凪」
「…おはよ」
顔を真っ赤にして言う葉凪。
「どうした?顔、赤いけど」
俺は顔を近づける。
本当は葉凪の顔が何で赤いのか知ってるけど。
「だ、だだだ大丈夫!うん、全っ然平気!」
つーか可愛すぎだろ、無理、我慢出来ない。
最近の俺、理性持たなすぎだろ。
まぁ、俺が我慢する必要もねぇんだけどな。
「り…利琥!!?」
「いいから。我慢できねぇよ」
軽いリップ音を立てて離れる唇。
「ちょっとー、むかつくんですけど」
うるせぇなぁ…。
「り、く」
「ん?」
目がトロンとしてる葉凪を見る。
葉凪のこの表情が堪らない。
「好き、だよ?」
その言葉…反則。
「…そんな顔すんな、止まんなくなる」
さっきより強めのキス。
葉凪は必死に応えてくれる。
神様。
俺は葉凪を守れますか?
守る資格がありますか?
だったら、俺を解放して下さい。