メイドのお仕事
♯07―BETRAYAL―
利琥がいない日々
◇葉凪◇
数日後、利琥は海外に行ってしまった。
もちろん見送りに行った。
利琥は私を抱き締めると、笑って『行ってきます』…。
私も頑張ろうと思っていた。
でも。
「おはよ、みんな!」
「葉凪…」
利琥のいない日々はまさに地獄。
辛い。泣きたい。逢いたい。
でも、祐樹たちに心配を掛けたくなくて、明るく振舞っていた。
昼休み。
「みんなっ…今日は何すればいい?」
「葉凪、大丈夫なのか?」
祐樹たちは気付いていた。
「何が?あぁ、利琥の事?平気だよ、たった一週間じゃない」
引きつった笑顔を浮かべる。
平気な訳ない。
まだ一日目なのに。
「今日は、いいよ」
「うん、僕も。お休みしよ?」
「俺もいーやー」
みんな気遣ってくれてる…。
「ごめん、私…弱くて」
何やってんの私。
頑張るって決めたじゃん!
「謝らないで、僕たちはただ頼む事がないだけだから」
利琥、私あなたがいないと何にも出来ないや。
数日後、利琥は海外に行ってしまった。
もちろん見送りに行った。
利琥は私を抱き締めると、笑って『行ってきます』…。
私も頑張ろうと思っていた。
でも。
「おはよ、みんな!」
「葉凪…」
利琥のいない日々はまさに地獄。
辛い。泣きたい。逢いたい。
でも、祐樹たちに心配を掛けたくなくて、明るく振舞っていた。
昼休み。
「みんなっ…今日は何すればいい?」
「葉凪、大丈夫なのか?」
祐樹たちは気付いていた。
「何が?あぁ、利琥の事?平気だよ、たった一週間じゃない」
引きつった笑顔を浮かべる。
平気な訳ない。
まだ一日目なのに。
「今日は、いいよ」
「うん、僕も。お休みしよ?」
「俺もいーやー」
みんな気遣ってくれてる…。
「ごめん、私…弱くて」
何やってんの私。
頑張るって決めたじゃん!
「謝らないで、僕たちはただ頼む事がないだけだから」
利琥、私あなたがいないと何にも出来ないや。