メイドのお仕事
彰は焦る私の口を手で押さえる。
「あ、僕たちちょっと人を探してまして…」
「開けてもいいっすか?」
哉弥は私がここにいるのを知ってるようだった。
「何で?俺たち今、楽しんでんだけど」
楽しんでる……?
「え、あぁそれは失礼。でも…」
「そんなに信じられないか?」
「はい、出来れば…証拠を」
ななな…どういう事!?
「彰っ…」
「分かった、証明してやるよ」
ちょっと待って!
「ちゃんと声出せよ、悠莉―ユウリ―」
は、誰だし。
なんて思っていると。
彰は何を血迷ったのか、再び私の胸に顔を埋める。
「っ…」
私は祐樹たちに声を聞かせたくなくて、必死に我慢した。
「おい、悠莉…我慢すんなよ。気持ちいいくせに」
やだ、やだ…っ!
私の気持ちとは裏腹に彰は手を止めない。
チクリ。と、また痛みが走る。
「痛っ…、ひゃっ……ぁ」
私の声を聞くと、彰は満足そうに笑うと私の頭を撫でた。
「おい、これでいいか?」