メイドのお仕事
私、もう駄目かも…。
「この声、葉凪か?」
「いや、違うんじゃないかな?葉凪、あんな声だったっけ?」
「つーか、華が利琥以外の奴と一緒にいるなんてあり得ないよな」
祐樹と潤の話し声が聞こえる。
何かいろいろ誤解してるけど…。
「何言ってんの?お前ら」
え…?
「哉弥、どうし―――」
「まじふざけんな」
口調からして哉弥は確実に怒ってる。
そして。
―――シャアッ
カーテンが勢い良く開かれる。
彰が私に馬乗りになってる状態のまま…。
「葉凪、お前何やってんの?」
「……」
バレてしまった。
「あ…あの、哉弥聞いて?これは…」
「悪いけど無理。とにかく来い」
哉弥は私の手を引き、ベッドから降ろす。
「俺の葉凪、どこ連れてくの?」
彰がニヤっと笑って楽しそうに哉弥に問う。
「あぁ?てめぇは黙ってろ」