メイドのお仕事
♯08―TEARS―
さよなら
◇葉凪◇
私は非常階段で彰を待っていた。
けじめをつけよう。
もう、二度と会わないって。
これ以上中途半端な関係は止めよう。
「おー葉凪、どこ行ってたんだ?三日も学校休むなんて」
…彰。
「利琥に会ってた」
「あいつに、ねぇ…」
「知ってるんでしょ?利琥の事…」
「あぁ、知ってるよ」
彰は興味なさそうに答える。
「教えて、何を知ってるの?」
「……教えない」
クスクスと楽しむように笑う。
「何で?」
「だって、それ教えたら葉凪、俺から離れていくだろ?」
「私は、利琥が好きなの」
私は真っ直ぐに彰を見る。
「まぁ…いいや、じゃあ教えてあげる」
「本当!?」
「その代わり、利琥の事…嫌いになっちゃうかもしんねぇぞ?」
「覚悟は出来てる」
「じゃあ、ちょっと座れ」
私は頷き、階段に座る。
本当は、覚悟なんか出来てない。
でも、全てを受け入れよう。
利琥の全てを。
「俺と利琥、中学が同じだったんだよ」
「え…」
「正確に言えば、中二の最初らへんまで」
「どういう事?」
私は非常階段で彰を待っていた。
けじめをつけよう。
もう、二度と会わないって。
これ以上中途半端な関係は止めよう。
「おー葉凪、どこ行ってたんだ?三日も学校休むなんて」
…彰。
「利琥に会ってた」
「あいつに、ねぇ…」
「知ってるんでしょ?利琥の事…」
「あぁ、知ってるよ」
彰は興味なさそうに答える。
「教えて、何を知ってるの?」
「……教えない」
クスクスと楽しむように笑う。
「何で?」
「だって、それ教えたら葉凪、俺から離れていくだろ?」
「私は、利琥が好きなの」
私は真っ直ぐに彰を見る。
「まぁ…いいや、じゃあ教えてあげる」
「本当!?」
「その代わり、利琥の事…嫌いになっちゃうかもしんねぇぞ?」
「覚悟は出来てる」
「じゃあ、ちょっと座れ」
私は頷き、階段に座る。
本当は、覚悟なんか出来てない。
でも、全てを受け入れよう。
利琥の全てを。
「俺と利琥、中学が同じだったんだよ」
「え…」
「正確に言えば、中二の最初らへんまで」
「どういう事?」