メイドのお仕事
◆利琥◆


今日は俺の退院パーティー。


そんなのいらねぇって言ったんだけど…。


『絶対やるっ!!』

『そうだよ、やろうぜ』


あいつら…俺の意見、完全無視。



まぁ、迷惑だ。つったら嘘になるけどな。


俺はそんな事を考えながら、ベッドに横になる。



何より俺は…葉凪に逢いたい。

逢って、話したい。

それが一番の願いだ。



「失礼します、お坊ちゃま」

ベッドでうとうとしてたらメイドが入ってきた。


眠たい目を擦って、身体を起こす。


「……あ?」



「祐樹様と、哉弥様がお見えになっております」


「あぁ、通せ」






「よう、元気か!?」

「あぁ…おかげ様でな」


「潤、もうすぐ来るってさ」


「葉凪は、来んのか?」

さらりと聞くと、二人は眉をひそめた。



「分かんない、一応連絡はしておいたけど」

「まぁ、当然かもな」



畜生…俺があんな事言ったから……。



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