メイドのお仕事

大好き

◇葉凪◇


「利琥、潤!」


窓側の席で、パスタを食べている二人。


超偶然…。


「葉凪…!?」

なぜか利琥は焦っていて。



「い、今の話…聞いてないよな!?」


「え?…うん」

「…良かった」


ホッとする陸。


その反応…なんか疚しい事があるの?



「何で?」

私は利琥を真っ直ぐに見る。


「え……」


ホッとしていた顔が一変した。

分かりやす。


「何を隠してるの?」


「葉凪!別に、大した事じゃ…」

潤が立ち上がって、利琥を庇う。



「潤は黙ってて」

ピシャリと言うと、潤は気まずそうな顔をして、黙った。


「利琥」

「何も、隠してねーよ」




「本当?」

更に追求する。


「本当」



< 260 / 280 >

この作品をシェア

pagetop