メイドのお仕事
◆利琥◆
今日は美少女コンテスト当日。
全生徒参加だが、もちろん参加する気はない。
屋上でぼんやりしてると、ドアが開いた。
「……利琥」
「祐樹…」
目の前には何だか懐かしい祐樹がいた。
あぁ、俺らっていつも一緒にいたっけ。
「久しぶり、利琥」
何も変わってない祐樹。
軽く動揺してる俺を見て笑うと、横に並んだ。
「何だよ、突然」
「葉凪ね、ちゃんと僕たちのメイドやってくれてるんだ」
「…へぇ」
平然を装っていても、目が泳いじまう。
「何で、陸は来ないの?」
「……」
答えられなかった。
お前らが葉凪に気安く触るから…なんて、言えるわけない。
俺は、中途半端なまま香と付き合っちまったわけだし。
「葉凪、コンテスト出てるよ」
「あぁ、聞いた」
「心配じゃないの?」
「心配って、何が」
「―――優勝しちゃうよ?」
祐樹、お前には全部お見通しなんだな。
「あの事件、知ってるんでしょ?」
今日は美少女コンテスト当日。
全生徒参加だが、もちろん参加する気はない。
屋上でぼんやりしてると、ドアが開いた。
「……利琥」
「祐樹…」
目の前には何だか懐かしい祐樹がいた。
あぁ、俺らっていつも一緒にいたっけ。
「久しぶり、利琥」
何も変わってない祐樹。
軽く動揺してる俺を見て笑うと、横に並んだ。
「何だよ、突然」
「葉凪ね、ちゃんと僕たちのメイドやってくれてるんだ」
「…へぇ」
平然を装っていても、目が泳いじまう。
「何で、陸は来ないの?」
「……」
答えられなかった。
お前らが葉凪に気安く触るから…なんて、言えるわけない。
俺は、中途半端なまま香と付き合っちまったわけだし。
「葉凪、コンテスト出てるよ」
「あぁ、聞いた」
「心配じゃないの?」
「心配って、何が」
「―――優勝しちゃうよ?」
祐樹、お前には全部お見通しなんだな。
「あの事件、知ってるんでしょ?」