ラブ★王女♪
『静まれ。』
教師が言った。
『紹介する。麻魏 燐[アサギリン] 荘司[ソウシ]だ。』
『名前もカッコイイ。』
一人の女子が言う。
『そして二人は双子だ。』
『双子?似てない。』
『本当に双子?』
そんな声がする。まあ確かに似てない。
『それで二人の席は……』
『燗渚の左右で。以上。これは決定時効。』
なんで私のよこ?
よく意味わかんない。
『よろしく。俺麻魏 燐』
「まあ。よろしく。」
右に座った人が喋りかけてきた。
『転校初日で教科書持ってないんだ。見してくれる。』
「私にじゃあなくあんたの隣の人に見して貰えば。」
『君じゃあなきゃ嫌なんだ。』
「変わった人。」
『そうかも。』
「まあいいわ。」
『サンキュ。』
「明日は見せないから。」
『分かった、必ず明日は持ってくる。』
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