キミとの時間
1
いつものあいつ
「弥ー來ーー♪♪」
廊下の方から私の名前を呼ぶのは、学年1の女タラシの山口剣斗(ヤマグチ ケント)。
放課後はいつも、わたしの元へとやってくる。
「また今日も来たね…弥來」
私の前の席に座り、若干呆れぎみ言うのは、親友の矢口 有紗(ヤグチ アリサ)
「なんでいつも私のところに来るんだろうね…」
しばらく有紗と話していると、剣斗が私の横に来た。
「弥來ー♪♪」
「……」
「弥ー來っ!」
「……」
「無視してると、ハグするよ??」
「…しなくて良い。 てかしないで!」
「やっと応答してくれた♪」
「させたんでしょうが!」
「今日も可愛いね♪♪」
「はぃはぃ。 お世辞をいわなくても良いから」
「本気で言ってるのに…。」
「それはどうも。」