キミとの時間

いつものあいつ




「弥ー來ーー♪♪」

廊下の方から私の名前を呼ぶのは、学年1の女タラシの山口剣斗(ヤマグチ ケント)。

放課後はいつも、わたしの元へとやってくる。


「また今日も来たね…弥來」


私の前の席に座り、若干呆れぎみ言うのは、親友の矢口 有紗(ヤグチ アリサ)


「なんでいつも私のところに来るんだろうね…」


しばらく有紗と話していると、剣斗が私の横に来た。

「弥來ー♪♪」

「……」

「弥ー來っ!」

「……」

「無視してると、ハグするよ??」

「…しなくて良い。 てかしないで!」

「やっと応答してくれた♪」

「させたんでしょうが!」

「今日も可愛いね♪♪」

「はぃはぃ。 お世辞をいわなくても良いから」

「本気で言ってるのに…。」

「それはどうも。」



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