キミとの時間

それからのあいつ




あれからと言うもの、剣斗は相変わらず放課後私のところに来ては一緒に帰らないかとしつこく聞いてくる

『弥來がなんと思うと、俺は諦めないから』


ふとあの時の言葉が、頭をよぎる

私はこの言葉を聞いたときあんまり信じていなかった

いつもの剣斗の姿は私の中で、どうも[チャラい男子]っと言うものがあったからだ

けどあの時の剣斗は、[チャラい男子]では無くてわかんないけど、いつもとは違う剣斗だった

私の中で[1人の男]として昨日は見えたんだ

でもそれはきっと勘違いだよね…

あいつはただの男友達

一緒に笑って楽しめる友達

それ以上でも以下でもない



私の中で線を引かないと、やっぱりやっていけない


もしその線を引かずに行ってしまったら…

ダメだ

これ以上先は考えちゃいけない

そう心に決めたんだ



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