キミとの時間
「弥ー來!!待ってよ!」
慌てて有紗が私を止めに来たけれど、私は歩くのをやめなかった
「おぃ、弥來」
ビクッ
剣斗の低い声がした
いつもとは違う声だったから、余計ビックリした
「なに?」
剣斗の方を向いて言った
「そんなに俺の事が嫌いなのか?」
剣斗の目は、少し悲しげのような感じだった
「……」
「ちゃんと答えてくれよ…」
「…嫌いではないよ」
「なら何で俺を避けるんだよ」
「…私の中で色々とあるから」
「意味がわかんねぇよ」
「剣斗が分かる必要はないよ… これは私自信の問題だから…」
「…どういう意味なんだ?」
「それは教えれないよ…」