キミとの時間



「そうなんだ 前、鈍感みたいな事言っていたしね」


「うん けど、どーやったらわかってくれるだろうか…」


「どーだろうね… てか、剣斗が真剣になるなんてよっぽどその子のことが好きなんだね」


「あぁ…、まぁそうだな」


中学のときから剣斗の事を知っているが、恋愛の事は一切聞いたことが無かった


いつも、回りには女子がいて笑顔を振り撒いていた剣斗



そんなイメージがついていた



案外剣斗は一途なのかもしれない



「まぁ、がんばれ」


「おぉ!! 絶対に振り向かせてやる!!」



りっちゃんは、この事を知ったらどう思うだろうか



大丈夫かな…



この事を言った方が良いのかな…



あーどうしよう!!



『裏切り者!!』



わたしの中でこの言葉が流れてきた



忘れかけていた過去の記憶



またあんな風になってしまうのか…



それは嫌だ!!



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