キミとの時間



「よろしい」


そのまま前に進もうとしたら、剣斗に腕を捕まれた


「……。」

「あの…腕を離してもらいたいんだけれど…」

「……」

「無言かよ…」

「…嫌だ」

「嫌だって…剣斗が腕を離してもらえないと、私教室に入れないんだけど」

「離したくない」

「だから…」


反論をしようとしたら、そのまま私の腕を引きながら剣斗は走り出した


「えっ!?ちょっと!!」


急な行動に驚く私

でも腕を離そうとしても、剣斗の掴んでいる力が強くて敵わなかった


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