キミとの時間


「弥來の隣にいるのは、貴史の彼女の加藤じゃん」


「どーも♪ 弥來愛しの山口が来たよ♪」


「…愛しのじゃないし てか何しにきたわけ?」


「そりゃーもちろん 愛しの弥來に会いにきたんじゃん♪♪」


「………」


呆れて何も言えないわたし


「一緒に帰ろ♪ 弥來♪」


「嫌だ 今日は有紗と帰るし てかあんたとは絶対に帰らない!!」


「今日はしょうがないとしても 俺は諦めないから!
おっといけね 部活行かなくちゃ んぢゃまたな 愛しの弥來〜♪♪」



「…山口、嵐のようにきて嵐のようにさっていったね…」


「…うん」


ほんとに訳のわからないやつ…


いつになったらあいつはわたしと一緒に帰るのを諦めるのだろうか…



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