キミとの時間



あの後有紗が部活があるから、ばぃばぃをして下駄箱に向かい靴を履き替えて帰ろうと思ったが、今は帰れない状況だ。

私の数メートル前に剣斗がいる。

見えるのは背中だけだが、あれは絶対に剣斗。

仮にも中学の時は仲が良く、よくあいつの姿を見ていた。

人より一回り大きくて、よく私の背中を向け立ち視界をわざと邪魔されたな…。

って…いかんいかん!

思い出にひたっている場合じゃなかった!

どうやってあいつの前をバレずに通るかを考えなくちゃいけない。

でも裏の方の道を使うのは正直めんどくさい。

やっぱりあいつの前をとらなくちゃいけないんだね…。

私は決意をし歩き始めた。


< 6 / 226 >

この作品をシェア

pagetop