キミとの時間
あの後有紗が部活があるから、ばぃばぃをして下駄箱に向かい靴を履き替えて帰ろうと思ったが、今は帰れない状況だ。
私の数メートル前に剣斗がいる。
見えるのは背中だけだが、あれは絶対に剣斗。
仮にも中学の時は仲が良く、よくあいつの姿を見ていた。
人より一回り大きくて、よく私の背中を向け立ち視界をわざと邪魔されたな…。
って…いかんいかん!
思い出にひたっている場合じゃなかった!
どうやってあいつの前をバレずに通るかを考えなくちゃいけない。
でも裏の方の道を使うのは正直めんどくさい。
やっぱりあいつの前をとらなくちゃいけないんだね…。
私は決意をし歩き始めた。