キミとの時間

「くーちゃんは本とのたらしだって思ってるのよ?」


「それは俺も知ってるさ 知っててアタックしてるんだ」


「そーなんだ…」



くーちゃんのことを話している時の山口くんの目は真剣な目だった



「てか腕の手を離せ」


「いやだって言ったら?」


「…俺から腕を離す」



山口くんはあたしの絡めた手から腕を離した



「あと長谷川がどんなに俺にアタックしても、俺の気持ちは変わらねぇから」


「……｡」



その一言を言って山口くんはあたしの元から去っていった



あたしは自分の手を無意識に力強く握りしめて泣いていた



さっきの言葉はさすがに悲しいよ…


はっきり言われちゃうとあたしもさすがにきいちゃうよ…


現実を突き詰められたからみたいで…