秋の空を
家に着いてかばんを置いて、僕はおもちゃ箱の中に手を入れた。

「公園に行かないの?」

お母さんが聞いた。

「今日はいい。」

僕はお気に入りのロボットおもちゃを探した。

「風子ちゃん、いなくなっちゃうんだってね。
風子ちゃんのお母さんから聞いたの。
大地は知ってた?」

「知ってるよ。」

手を止めずに僕は答えた。

「風子ちゃんとけんかでもしたの?」

お母さんに言われて、僕はロボットを探すのをやめた。

「だって風子ちゃん、ずっと一緒に遊んでくれるって言ったのに。
急にいなくなっちゃうなんてひどいよ。」

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