上海ふたりぐらし
次の日、先生でもあり友人でもある徐小姐が、ある大学の付属幼稚園に案内してくれ、私に代わって守衛室の人にいろいろ質問してくれた。彼曰く、もし、母親がこの大学に在籍していれば、その子供は入園資格があるという。外国籍OK、親も子も中国語ができなくても問題なし。願ったりかなったりだ。保育費は外国籍価格が別に設けてあるが(ちなみに中国人の2倍)、日本の公立幼稚園ぐらいでこちらも許容範囲。給食費も安いし、何より気に入ったのは、園全体に清潔感があること。玩具も豊富だし、教室内の飾りつけも日本に劣らずかわいくて、何ら違和感がなかった。息子はというと、園庭でずっと遊んでいて彼もすっかり気に入った様子。ローカルとはいえ、大学の付属幼稚園なので、他のローカルよりは、質が良いのだろう。
「決めた。」
さんざん、M太太や皆さんにお世話になったのに、結局別のところに決めてなんか申し訳ない気がしたが、ここなら全ての条件がクリアできるし、恐らく他に選択肢はない。私の大学と同じ敷地内だし、近い方が何かと便利なのは言うまでもない。
私たちは守衛室のおじさんにお礼を言って、次に大学の事務室に行き、早速、入学に必要な書類をもらって帰った。こうして私と息子の留学先が決まった。上海に来て4日目、私は初めてぐっすり眠ることができた。
「決めた。」
さんざん、M太太や皆さんにお世話になったのに、結局別のところに決めてなんか申し訳ない気がしたが、ここなら全ての条件がクリアできるし、恐らく他に選択肢はない。私の大学と同じ敷地内だし、近い方が何かと便利なのは言うまでもない。
私たちは守衛室のおじさんにお礼を言って、次に大学の事務室に行き、早速、入学に必要な書類をもらって帰った。こうして私と息子の留学先が決まった。上海に来て4日目、私は初めてぐっすり眠ることができた。