上海ふたりぐらし
そろそろ寝ようとベッドに入ったが、夜中だというのにあちこちから話し声が聞こえてくる。もちろん中国語。壁が薄いのか、声が大きいのか。喧騒の中、上海での長い一日がやっと終わった、と思っていた。
夢の中で地震に遭った。「ドーン」という大きな衝撃は、夢から覚めても体の中に残っていた。嫌な予感がして隣りで寝ているはずの息子を慌てて手探りで探したがいない。
地震の正体は彼だった。床にはベッドから落ちてもなお熟睡している息子がいた。
「あぁ、この先一体どうなることやら。」
夢の中で地震に遭った。「ドーン」という大きな衝撃は、夢から覚めても体の中に残っていた。嫌な予感がして隣りで寝ているはずの息子を慌てて手探りで探したがいない。
地震の正体は彼だった。床にはベッドから落ちてもなお熟睡している息子がいた。
「あぁ、この先一体どうなることやら。」