あの日のメール

こんな噂を信じた者達が、

私を避けて横切るたびに、

『男と毎日遊んでんだってよ！

男好きか？』なんて冷やかされてた。

こんな毎日が苦痛になり、自分の部屋に

閉じこもった。何時間も何日も。

『早く出てきなさい。そんなお遊びゎ

通用しません！』って毎日言う母。

耳に手のひらをかぶせ、聞こえない

くらい押さえつけた。

『うるさいんだよっ！さっさと出てけ』

こういうやり取りばかりが続いた。

『私なんて・・・結局こうなるんだよっ！

馬鹿みたい・・・・』自信をなくした私。

大好きだった友ダチにも嫌われ、

周りの友ダチも変な目で見てくる。

熱い視線・・・・・・。

大嫌いな勉強のせいで私の大切なものが

ドンドンと奪われていく・・・・。

『返してよっ・・・・返してって！！』

精神的におかしくなってきてる。

頭痛い。

風邪かな？

めまいするし。

スグ直るだろ？

気分悪い。

あの時よりマシだっ。

何もかも私の感覚で、医者でもない私が

勝手に思い込みをしていた。

『んなわけない』が大きかった。

急に私の目が真っ白になった。

『未来！目開けて・・・なんでっ

こんな事に・・・・。』

泣きじゃくる母の声が聞こえる。

『チュンっ・・・ピヨピヨ』

久しぶりの青空で喜んでいる鳥の声。

『はい。熱測りますね』

看護師さんの声が聞こえる。

ゆっくり目を開ける・・・・。

まるで何年間も眠っていたお姫様の

ような・・・・・。