お大事にしてください
コンビニでミネラルウォーターを買った。伊織は仕事柄、健康にはうるさい。口にするのは、いつもミネラルウォーターだ。
「はぁ、おいしい。」
ボトルのまわりには、水滴がたくさんついている。この水滴もひんやりして心地よい。
「よし、がんばろう。」
伊織には時間がないのだ。誰にも言わず、学校を出てきた。だから、早く薬を買って戻らなくてはいけない。本来なら、コンビニで油を売っている場合ではないのだ。
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