お大事にしてください
言葉が浮かんだ時には、薬を飲み込んでいた。
さっきと同じだ。一瞬で小指の痛みは収まった。
「痛くない・・・。」
わかっていても、この効果の早さは驚くに値した。薬屋にいた時と同じように、声をあげ驚いた。
そして、大きなため息をついた。白いカーペットに広がった大きな茶色のシミ。こればかりはため息をつくしかなかった。
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