お大事にしてください
やはり、今日もぶつけずにはいられないらしい。
襖を開け、部屋に入ろうとした時、左足の小指を柱にぶつけた。
「痛ったぁ。」
いつものように声を上げた。この時、幸は気がつかなかった。痛みの質がいつもと違う事を。気づかないまま、いつものように薬に手を出した。
「ふぅ。ホント、この薬は効くなぁ。」
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