お大事にしてください
目覚める5
パソコンに、突然ウィンドウが表示された。チャットのウィンドウだ。六郎はこのチャットと言うのが、苦手だった。画面に向かって、画面を凝視しなければいけない作業をしている時に限って、このチャットのウィンドウが表示される。驚き、いつも声をあげそうになる。それを堪えるのが、いつもの事ながら気分が悪くなる行為だった。
(な、なんだ・・・。)
少し心臓が痛い。
ゆっくりとウィンドウを表示させた。
(部長、今、大丈夫ですか?)
美鈴からだ。美鈴からなら、この嫌いなチャットも悪くない。
(大丈夫だよ。)
文字を打つと同時に、声にも出していた。慌ててごまかす。どうして、チャットの時になると声を出してしまうのか、いつも不思議に思っていた。
(部長、チャットは口に出さなくても大丈夫ですよ。w)
ごまかしても無駄だったようだ。六郎はガラにもなく、顔が真っ赤になった。それを見て、美鈴はさらにこう付け加えた。
(顔が真っ赤ですよ。かわいいですね。w)
気になっていた事がある。若い社員に多い文末のwと言う文字。ここまでくると、恥ずかしいものなど何もない。六郎は思い切って聞いてみる事にした。
(このwと言うのはなんだね?)
(な、なんだ・・・。)
少し心臓が痛い。
ゆっくりとウィンドウを表示させた。
(部長、今、大丈夫ですか?)
美鈴からだ。美鈴からなら、この嫌いなチャットも悪くない。
(大丈夫だよ。)
文字を打つと同時に、声にも出していた。慌ててごまかす。どうして、チャットの時になると声を出してしまうのか、いつも不思議に思っていた。
(部長、チャットは口に出さなくても大丈夫ですよ。w)
ごまかしても無駄だったようだ。六郎はガラにもなく、顔が真っ赤になった。それを見て、美鈴はさらにこう付け加えた。
(顔が真っ赤ですよ。かわいいですね。w)
気になっていた事がある。若い社員に多い文末のwと言う文字。ここまでくると、恥ずかしいものなど何もない。六郎は思い切って聞いてみる事にした。
(このwと言うのはなんだね?)