お大事にしてください
(暑い・・・暑くて、頭がクラクラする。)
先輩と六郎の距離は、気がつけばかなり離れていた。
それでも、六郎は必死について行こうとした。
「ま、待って・・・待って下さい。」
先輩はしかたなさそうに、その場に立ち止まった。と思ったら、角を曲がってしまった。
「あっ。」
慌てて全力疾走だ。汗は、汗と言う生易しい表現ではすまない位に、ドッ、ドッと出続けている。
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