お大事にしてください
バスケ部。その言葉の通りに活動していたのなら、体育館はバッシュの音が鳴り響いているのだろう。しかし、同窓会のノリでやっている部活には、バッシュの音は不釣り合いだ。こんな暑い日には、暑い体育館ではなく、プールで遊ぶに限る。なぜか各自水着を持参し、思い思いに泳いでいた。
「気持ちいいね。」
背泳ぎしている尚美はご機嫌だった。陸上では決して見る事の出来ない優雅な動きをしていた。
「だね。こんな暑い日に体育館にいたら、ホント、おかしくなっちゃうよ。」
プールサイドに腰掛け、幸は返事した。
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