お大事にしてください
それを祝うかのように、通りの自販機でビールを買った。今までこんな事をした事はない。何となく気恥ずかしくなり、その場で一気に飲み干した。ただ、飲んでも喉が潤った感じがしない。もう一本、気がつけば買っていた。
(なんか喉が渇くな。)
喉の渇きも、さすがに五本も飲むと潤ってきた。
「ぷはぁ。」
いい感じに、酔いもまわってきた。
いつもなら足の向く事のない居酒屋に、六郎の足は向かっていた。
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