シュガーラブ
「俺合格したんだけど…?」
「うん。おめでとう」
「あの、おめでとみが感じられないんですが」
「だって、光汰が合格したのって、わたしが通ってる高校でしょう? だれだって受かるわよ、そこ」
「あそ…」
光汰はやっとわかってくれたみたいで、しゅんと頭を下げた。
わたしは読みかけの雑誌に目を通す。
「あ! お、俺携帯デビューしたから。これアドレスと番号」
と、光汰に紙を渡される。
切れ端に汚い字。…がきんちょ。