シュガーラブ











深夜零時。出来事があった明日の最初にわたしは中坊に電話をかけた。
紙切れに書いてあった汚い字を一生懸命に読み取って。


電話をかけるつもりなんて、連絡を取り合うつもりなんてまったくなかったのに。
それに至った必死な出来事はすごかったのかも。
光汰が必死だっただけに。



「もしもし」


『…もしもし』



歳の差は二つ。

今なんて光汰は中学生。



「中坊光汰くん、わたし今高2だよ?」


『卒業したっつの! …俺が高1なら、ウメは高3になるわけだけど』


「いいの? 歳のこととか。やっぱあんた年下だし、あんなキスだったし」


『ぎゃー! 掘り返すなー、ばかー』


「やっぱがきんちょだし」


『歳のことは、割り切るっきゃないでしょ。そんなんよりも、俺は』


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