狐面の主人


「俺の死んだ仲間の魂が、俺を守っているから…だ。」



五穂はまた分からず、仕方なく下をうつ向いた。





そして炎尾は、もどかしさを覚え始めた五穂に、もう一度聞いた。









「五穂、俺は一体何者なのか、知りたくは…ないか?」









五穂は、また、ゆっくりと、頷いた。


< 23 / 149 >

この作品をシェア

pagetop