狐面の主人
「五穂、勘違いをするなよ。
俺は、恩義も忠誠心も守れん奴を、側に置く気は無い。
お前の直向きさ、しかと見せて貰ったぞ。」
それはつまり、見直したということ。
五穂は一気に、肩の力が抜けるのを感じた。
「……そ…そうだったの…ですか…。」
「まぁ多少の好奇心は認める。
五穂、お前は良い仕事をしてくれそうだな。」
「……~~~~υ////」
また顔を真っ赤にする五穂を、炎尾は優しげな眼差しで見つめた。