狐面の主人
「なっ、私、何か可笑しなことでも…っ?////」
「ははははっ!違う違うっ!
そこまで必死に、主に尽くそうとする女中も、珍しいと思ってな。」
相変わらず笑いが止まらない炎尾を見て、五穂は急に恥ずかしくなった。
自分は下の者として当然の事をしていると思っていたのに、周りから見れば、可笑しい事なのだろうか。
新たに雇って貰った主にも、こんなに爆笑され、穴があったら入りたい気分だった。
「………変ですか…?
御迷惑でしたら、直ぐに改めます……。」
五穂がシュンと項垂れたとき、頭にポンと手が置かれた。