狐面の主人


「土下座はよせ。




…そうだな……。
…………。


…今晩、本邸の大座敷で、他の貴族も集めた宴がある。
その料理作りを、手伝ってくれないか?」




すると、「料理」という言葉に、五穂の耳が素早く反応した。




「…………あの、炎尾様…。





その宴料理…………。








五穂一人で作らせては頂けませんか…………?」




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