Cool Lip
ある日の放課後―――


佐藤さんがいつものように勉強を終えて帰ろうと、駅までの道を歩いていると…


『ニャ〜』


鳴き声に導かれて目を向けた先には、一匹の黒い猫。


何故かその猫の額は一房だけ金色で、目が紫色だったので佐藤さんは思わず立ち止まっていた。


そして、









『おまえは、呪われている』







…そう、ハッキリと人間の言葉で言い放ち、猫は姿を消した。


それから、佐藤さんは学校にいても誰かに見られているような気がしたり、


帰り道につけられているような感覚がして夜も眠れない。






―――というのが、わたしが佐藤さんから聞いた呪いの全容で…
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