Cool Lip
…まぁ、期待はしちゃいけないんだけどさ…
一応十七歳の男子高校生なわけだし?
普通もっとこう、他にリアクションあるでしょ…!?
「それより、どうしていきなり走り出した?」
わたしの心の中の叫びなんて知る由もなく、三上くんは冷静に問いかけてきた。
…はぁ〜…
願望まで遠い。
「…猫が…いたから…」
「…何だって?」
明らかに、この女何言ってんだって顔してる。
チクチクと胸の辺りが痛んだ。
「…三上くんには、関係ないことだよ」
呪いの黒猫の話なんてした日には、口すら聞いてもらえなくなりそうだ。
…これ以上、好きな人に悪い印象を与えたくなかった。
振られたとはいえ、嫌われたくはない。
一応十七歳の男子高校生なわけだし?
普通もっとこう、他にリアクションあるでしょ…!?
「それより、どうしていきなり走り出した?」
わたしの心の中の叫びなんて知る由もなく、三上くんは冷静に問いかけてきた。
…はぁ〜…
願望まで遠い。
「…猫が…いたから…」
「…何だって?」
明らかに、この女何言ってんだって顔してる。
チクチクと胸の辺りが痛んだ。
「…三上くんには、関係ないことだよ」
呪いの黒猫の話なんてした日には、口すら聞いてもらえなくなりそうだ。
…これ以上、好きな人に悪い印象を与えたくなかった。
振られたとはいえ、嫌われたくはない。