Cool Lip
「やっぱり、何かあるのかな…」
放課後、わたしは再びこの街路樹に立つ。
三上くんには早朝勉強を教えてもらい、放課後はなぜか寄り道せずに帰宅して朝の復習をしろと言われている。
その朝の勉強から…わたしは三上くんと話をしていない。
今までだったらなんやかやとわたしが纏わり付いて、いちいち挨拶をするのをうざがられていたくらいだったけど。
今日は、なるべく近寄らないように心掛けた。
「何か…あるんだ…」
疑惑は数え切れないほどある。
あんなにわたしを煙たがっていたくせに、
いきなり勉強を教えるだの、
大体、昨日駅とは反対方向のこの街路樹にタイミングよく現れたこと自体がおかしい。
それもこれも、佐藤さんに呪いの話を聞いてからだ。
その張本人も今日は欠席―――
「…まさか、ほんとに呪いだったりして…?」
ブル…と全身に鳥肌が立った。
放課後、わたしは再びこの街路樹に立つ。
三上くんには早朝勉強を教えてもらい、放課後はなぜか寄り道せずに帰宅して朝の復習をしろと言われている。
その朝の勉強から…わたしは三上くんと話をしていない。
今までだったらなんやかやとわたしが纏わり付いて、いちいち挨拶をするのをうざがられていたくらいだったけど。
今日は、なるべく近寄らないように心掛けた。
「何か…あるんだ…」
疑惑は数え切れないほどある。
あんなにわたしを煙たがっていたくせに、
いきなり勉強を教えるだの、
大体、昨日駅とは反対方向のこの街路樹にタイミングよく現れたこと自体がおかしい。
それもこれも、佐藤さんに呪いの話を聞いてからだ。
その張本人も今日は欠席―――
「…まさか、ほんとに呪いだったりして…?」
ブル…と全身に鳥肌が立った。