Cool Lip
ち、近いっっ


溶ける…!!!


「…何故離れようとする…?」


「な、何故って…近い…から…」


見つめられた視線に、今は冷たさが見当たらない。


むしろ、柔らかくて…


「近いと、問題があるのか?」


「そ、それはもう…イロイロと…」


「ふーん…言ってみろ」


え、えぇぇー…


「ど、ドキドキ…するもん…」


すると、三上くんは相変わらずの澄ました顔で…


「みみみみみかっ…みかっ…!!!???」


む、


胸に、て、手がっ…


「なるほど、確かに心音が速いな」


な、何を冷静に言っちゃってんのーーーーっ!!!!
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