君の僕
朝、起きると
毎度のように身体がダルイ。
頭痛とダルさは
Clubへ行った次の日の
お決まりのパターンだった。
「今日、学校休むー。」
親にメール。
放任主義なわけでは無いが
それほど過保護でも無く
厳しい家では無かったと思う。
午前10時。
先輩はまだ寝ていた。
私は少し先に着替えを済ませ、
私宅をし、先輩の家を出た。
忙しくエンジンを鳴らす車。
自転車通勤の人。
遅刻して慌ててる高校生。
10時過ぎの空気って、
こんな感じだ。
近くのカフェに入ると、
爽やかなお兄さんが席へと案内。
私が頼むのは、
決まってオレンジジュース。
ボーッとしながら、
ストローでひたすら飲むのが
なんだか、好きだった。
“今から遊ぼ?”
こんなメールが入ったのは、
確か11時を過ぎてすぐ。
“ん。いーよー”
双子並みに仲良しの美月に
メールを返してすぐにカフェを出た。