君の僕
この日の天気は雨。
日曜日で学校は休み。
目が覚めると、
プリキュアの時間だった。
夜、寝るのが遅い彩斗は
きっとまだ起きていないけど
一応電話をかけてみる。
呼び出しコールが、
1回。2回。
プルルルル…
4回目が鳴り終えようとした頃
「何?」
寝起きの不機嫌そうな彩斗の声。
笑顔だったけど、
胸の高鳴りが半端なかった。
「今日、会いたい…。」
顔が赤くなる。
女の子らしいな、って
自分自身で実感した。
だけど、返ってきた返事は
「俺は会いたくねぇ。」
…時間が止まった。
何の音も聞こえなかった。
「なん…で?」
涙が滲む。
やっぱり、泣き虫だ。
「お前、俺裏切ったろ。」
彩斗の言葉に涙が落ちた。