君の僕

手紙


彩斗の膝に乗せられて、
精一杯に抱きしめあう。

「…ん?」

太ももに違和感を感じた。
何か…こう…、硬いもの。

「そうなんだよ。お前と付き合ってから
俺、1回もしてねぇ…。
禁欲生活、マジありえねぇし。」

苦笑い。
そんなの、考えても無かった。

「いいよ?…我慢しなくて。」

「いや、でもお前…初めてだろ?」

「ううん…、違う。」

俯いた。

処女しか抱かない主義だったら、
どうしよう…
汚いって思われたら、
どうしよう…


でも、彩斗はもう1度
私を抱きしめた。

「優しく出来んかったら、ごめんな。」

唇を重ねると、
彩斗の舌が唇を割って入ってくる。


息が荒い。


きっと顔、真っ赤で
絶対変な顔してる…

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