君の僕

亜美ちゃんは、大人だ…

読み終えてまず思ったのは、
それだった。

亜美ちゃんの前に
付き合っていた元カノのことを
彼女はちゃんと受け入れてる。

私には出来なかったことを、
亜美ちゃんは出来ていたんだ…


自分の子供な部分が
急に恥ずかしくなった。


何も思わなかったのかな?

それだけ亜美ちゃんは、
ポジティブな子だったのかな…。


その手紙を、何を思ったのか私は
自分の服のポケットに入れた。



ねぇ?亜美ちゃん。

貴方が今も生きていれば。
薬なんかやっていなければ。
彩斗はずっと幸せだったかもしれないね。

私と一緒に居て、
彩斗はちゃんと幸せなのか
正直貴方の所為で分からなくなった…

きっと貴方が普通にしていたこと、
私には出来ない。

元カノである貴方を、
受け入れることなんか出来ないもん。

…だってそうでしょ?

女と女だもん。


それに、今カノと元カノ。

受け入れるなんて、
やっぱり出来そうに無い…

< 67 / 87 >

この作品をシェア

pagetop