君の僕

嫌だ。

もっとずっと一緒に居たい。


将来は結婚したいもん。
子供だって欲しい。

彩斗となら、幸せになれる。

お洒落なお部屋をふたりでつくって
子供が友達に自慢できるくらい
いいパパとママになりたいもん。

…彩斗がいい。

彩斗じゃなきゃ、嫌だ。



どうしたらいい?

ねぇ、私
どうしたらいい?


このまま終わりなの?

そんなの絶対嫌。


どうしたら、今まで通りになれる?


前向きな気持ちになんか
到底なれるはずもなく、
無駄な自問自答で自分を苦しめる。


泣きながらの煙草の味は、
やっぱり物凄く切なかった。

吸った感覚もあまりない。

ただ、煙がゆらゆら揺れていただけ。

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