変わらないモノ

ガバッと後ろから翔に抱きついた。


「亜衣?!」


「あの・・・メールごめんね。これからは気をつけるから。」


謝ること自体が久しぶりで、翔の顔を見ずに言った。


すると、翔は振り返って私の髪をくしゃくしゃってした。


顔を上げると、翔が笑っていた。


付き合い始めたころから変わらない、あの笑顔がそこにあった。


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