二匹の猫、一頭の竜
それから数分後

私は目を覚ました、そして

「で、これはどういうことかな」

と、私は弟に、半ばキレぎみ聞いた。

当の本人は、

「どういうこと、というと?」

と、なんだか気だるそうに尋ねた。

「あの子よ、あの子」

と、私は、声を荒らげながら

鳥〔ペットの〕と、戯れている、毛布一枚の、竜人の女の子を指差した。

「何で、あの卵の子が……」

「まあ、目が覚めたばっかりで、いろいろと、わからないことだらけだと思うからさ、順をおって説明するよ……がそのまえに二言」
「?」

「人を指差すな、あと何か着ろよ」

弟は、私を指差した〔言ったお前がやるなよ〕

私は自分の姿をみた、
包帯しかまいていない、裸の自分を、

「いっ、いやぁぁぁ」

そして、愚弟の腹に一発かましてぶっ飛ばした

我ながら見事なパンチだった

……私の全身に、痛みが走る位に

そういえば、怪我してたんだ私……
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