【短編集】時空郵便


大好きだったお母さんが死んだ。

いつも朝ご飯に納豆を欠かさなかったお母さん。

テストで赤点を取ってしまっても豪快に笑い飛ばしてくれたお母さん。


小学校の授業参観で母に宛てた手紙を読んだ時、恥ずかしいくらいに声をあげて泣いてくれたお母さん。

柔らかくて温かくて、シャンプーの香りがする私の大好きなお母さん。



もう会えないなんて、そんなの……




そんなの嫌だよ。







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