Sin






そうだ、あたしとしたことが!!
忘れてた!!



「うん。Sinの事務所に張り込みに行くの。
時期的に見て多分曲が出るからね!!」



Sinの今までのデータを分析して出したから間違いないっ



「張り込みと時期的とか雫は刑事みたいね。
まぁ変な男にだけは気をつけなさいよ?」



「大丈夫!!あたし月みたく美人じゃないし」



自分で言ってて悲しくなる…


「それにしたって世の中には物好きな男もいるのよ。雫は隙が多いから心配だわぁ~」


美人だという事もあたしが月より可愛くないって事も否定してくれないんだね…
まぁそういう性格が月らしいんだけどさ!!


「りょーかいっ物好きな男の人には気をつけるから!!
また明日ね、月」



それだけ言ってあたしは教室から出て行った。
これ以上学校にいたら折角編み出したSinの新曲のチャンスを逃しちゃうかも知れないもん!!



教室から出る時にちらっと見たら月はあたしもみとれちゃうような柔らかい笑みを浮かべて小さく手を振ってくれた。



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